唇に関する美容整形には、薄い唇に厚みを持たせるもの、反対に厚い唇を薄くするものがあります。薄い唇は知的でクール、厚い唇は艶やかで女性らしい印象があり、理想的な厚さは上が8mm、下が10mmと言われています。最近では多少厚みのある唇が女性らしくて人気があり、プチ整形でヒアルロン酸を注入する人も多いようです。口元の美容整形で最も多いのが、笑った時に上の歯茎が見え過ぎてしまう「ガミースマイル」を改善する手術です。人前で思いっきり笑うことができないなどの悩みを持っている人も少なくありません。プチ整形でボトックス注入や、粘膜の切除、骨を切る手術などの治療法があります。

口唇拡大術
薄い唇に厚みを持たせる治療です。治療の方法には粘膜弁法という手術と、ヒアルロン酸や脂肪を注入するやり方があります。粘膜弁法は、唇の内側の粘膜部分を切開し粘膜が集まるように縫合して唇に厚みを出します。手術時間は約20〜30分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。この方法では永久的な効果があり、傷跡は内側なので見えることはありません。ヒアルロン酸を注入して簡単に厚みを出す方法もあります。ヒアルロン酸は半年程度で吸収されるので持続させる場合には定期的に注入する必要があります。お腹などから採取した脂肪を注入する方法では、唇に定着させる為に数回の注入が必要です。

口唇縮小術
「たらこ唇」と呼ばれるような厚い唇を薄くする手術です。唇の内側の粘膜部分を切開し、余分な粘膜を切除して縫合して厚みを少なくします。手術時間は約20〜30分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。粘膜部分は修復が早く、傷跡は内側なので見えることありません。

ガミースマイル
笑った時に上の歯茎が見え過ぎてしまう「ガミースマイル」を改善する手術です。治療法には、粘膜や筋肉を切除する手術、骨を切る手術、鼻柱基部にプロテーゼを挿入する方法、ボトックスを注入する方法などがあります。粘膜切除法は、上唇の内側と歯茎の間の粘膜を切除し縫合することで、上唇が上がるのを少なくさせることが可能です。この方法は比較的軽度の場合に行われることが多く、手術時間は約40〜60分程度で終わり、数日後に抜糸をします。筋肉によって上唇が上げられてしまう場合には、歯茎の上方を切開し上唇付近の歯肉を切除して筋肉の調整を行います。手術時間は約60分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。骨が長すぎるなど骨格が原因の場合には、上顎の骨を短くする手術があり、半永久的な効果が期待できます。この手術では医師の技術も重要であり、ダウンタイムも数ヶ月間は必要となります。手術時間は約60〜120分程度で終わり、数日後に抜糸の必要があります。その他、鼻柱基部にプロテーゼを挿入して上唇の突出をおさえる方法や、プチ整形でボトックスを注入する方法などがあります。ボトックスを注入することで、上唇の動きが抑制される効果がありますが、約半年程度で効果がなくなってくるため、持続させるためには定期的に注入する必要があります。